Earth Outreach

Google Earth を使った優れたストーリーでは、多くの場合、画像が活用されています。KMZ ファイルは、目印とそれが参照する画像をバンドルするための優れた方法です。このチュートリアルでは、KMZ ファイルのメリットを最大限に活用する方法についてご説明します。

KMZ ファイルとは

KMZ ファイルは ZIP ファイルと似ており、複数のファイルをパッケージし、内容を圧縮してダウンロードを高速で行えるようにします。必要に応じて、複数の画像を KML ファイルとバンドルすることも可能です。

KMZ ファイルは Google Earth を使って簡単に作成できます。[場所] パネルから、目印またはフォルダを保存すると、KMZ ファイルまたは KML ファイルのどちらでコンテンツを保存するかを選択できます。これは、ウェブブラウザで、画像やスタイルシートを含むウェブページ全体を保存するか、単一のウェブページの HTML だけを保存するか選択できるのと似ています。

この動画では、Google Earth プロで使用する KMZ ファイルの基本についてご説明します。

KMZ ファイル形式を使用する場合

どのような場合に KMZ ファイルではなく KML ファイル（またはその逆）を使用すればよいかは、次の一般的な指針を参考にしてください。ただし、これはあくまでガイドラインであるため、ご自身のニーズに最も適した方法をお選びください。

コンテンツを開発するときはシンプルな KML ファイル

新しいプロジェクトを開始する際には、KMZ ファイルについてそれほど意識する必要はありません。使用する画像をいくつかのフォルダに整理しておくのは良いアイデアですが、作業内容を KMZ ファイルにまとめるのはもっと後の段階になります。

コンテンツを公開するときは KMZ ファイル

コンテンツを配信する（ウェブにファイルを投稿する、同僚へのメールに添付して送る、プレゼンテーションを行う）準備ができたら、KML ファイルおよび必要な画像を KMZ ファイルとして保存します。

KMZ ファイルは、画像なしでも作成できます。KMZ ファイルは、単に、マルチメディア ファイルを含まない KML ファイルの圧縮バージョンとしても利用できます。その場合でも、ファイルのサイズを抑えられるため、ダウンロードを高速化できるというメリットがあります。

プロジェクト タイプの決定

Google Earth を使って新しいプロジェクトを開始する前に、プロジェクトの目標について検討してください。

• KML ファイルからウェブ上の画像を参照する場合は、ウェブ依存型プロジェクトが必要になります。

• インターネットにアクセスしないでプロジェクトを提示する場合や、コンテンツをプライベートなグループに配信する場合は、自己完結型プロジェクトが必要になります。

ウェブ依存型プロジェクトのためのヒント

ウェブ依存型プロジェクトでは、目印からウェブ上の画像を参照することができます。この方法は、画像を定期的に更新する場合、別のサイトから属性画像を含める場合、あるいは単に KMZ ファイルのダウンロード サイズを抑えたい場合に便利です。

KML ファイルでウェブ上の画像を使用する場合は、以下のヒントを参考にすることをおすすめします。

• 目印で必要となる画像は、ウェブサーバーの一般アクセスが可能な場所に置きます。

• KML または KMZ を Google Earth v9（ウェブ用）で表示する場合は、画像および他のファイルをホストするサーバーから適切な CORS ヘッダーが提供されていることを確認してください。CORS ヘッダーがない場合、Earth（ウェブ用）はファイルにアクセスできません。この問題には、通常はウェブマスターが対応します。

• KML ファイルでは、ウェブサイト上の画像はすべて絶対パスを使って参照します。絶対パスとは画像への完全な URL（例: http://www.google.com/images/google_sm.gif）であり、相対パス（例: images/google_sm.gif）とは異なります。

• KML ファイルだけが含まれる KMZ ファイルを作成します。

• 新しい KMZ ファイルをウェブサーバーに公開します。

この動画では、画像を含まない KMZ ファイルを作成し、ウェブに公開するシンプルな例を紹介しています。

以下は、動画内で取り上げたリンクとリソースです。

• ZIP ファイル ソフトウェア: 7-Zip、Stuffit、The Unarchiver

• HTML 編集ソフトウェア: Adobe Dreamweaver、Nvu、Mozilla Composer

自己完結型プロジェクトのためのヒント

コンテンツをプライベート グループで回覧する場合や、インターネット接続が使えないか制限されている場所でコンテンツをプレゼンテーションする場合は、目印が参照する画像を最終的な KMZ ファイルの一部として組み入れてください。目印で使用する画像がパソコンのハードドライブ内にある場合は、Google Earth が自動でこの処理を行います。

自己完結型プロジェクトの作成を開始する前に、上述のウェブ依存型プロジェクトのセクションをお読みください。

いくつかヒントをご紹介します。

• KMZ ファイルに含める画像がパソコンのハードドライブ上にあることを確認します。

• ウェブから自分のハードドライブに画像をコピーした場合、目印がウェブ上の元のファイルではなく、自分のハードドライブ上の画像を参照していることを確認します。

• Google Earth を使用して KMZ ファイルを作成します。Google Earth は KML ファイルを読み込み、KMZ ファイルの作成に必要な画像をハードドライブから自動的に収集します。

• 新しい KMZ ファイルを添付したメールを同僚に送信します。

この動画では、画像を含む KMZ ファイルの作成例を紹介しています。動画は 2 つのパートに分かれています。

注意点

上記のヒントは、一般的な落とし穴や問題を回避するためのものです。KMZ の設計時に行う選択には、それぞれメリットとデメリットがあります。問題の発生を最小限に抑えるために、以下の点にご注意ください。

• 目印が相対 URL（例: 「images/myphoto.jpg」）を使ってウェブ上の画像を参照すると、Google Earth では画像が正しく表示されません。相対パスは基本的に、KMZ ファイルに含まれる画像を参照する場合にのみ使用するようにしてください。

• Google Earth で [名前を付けて保存] オプションを使って KMZ ファイルを作成すると、その KMZ ファイルにはパソコン上の画像しか含まれず、ウェブ上のメディアは KMZ ファイルにパッケージ化されません。

• KMZ ファイルをダウンロードして KML ファイルとして保存すると、目印は元の KMZ ファイル内の画像を参照します。新しい KML ファイルを他のユーザーが使用しようとしても、画像は KMZ ファイル内にパッケージ化されておらず、ハードドライブ上にあるため、画像が表示されません。

ディスカッションとフィードバック

このチュートリアルについてご不明な点やご意見がございましたら、Google Earth のヘルプ コミュニティをご利用ください。他のユーザーと意見交換を行っていただけます。

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